NPO法人いとしま児童クラブ

みんなの居場所

【ご報告】『子どもの育ちを考える学習会 番外編!特別編』 NPO法人ゆめ・まち・ねっと渡部達也・美樹さん講演会 「こどもまんなかって?」

『子どもの育ちを考える学習会 番外編!特別編❣』
NPO法人ゆめ・まち・ねっと渡部達也・美樹さん講演会
「こどもまんなかって?」  ~静岡県富士市より
生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添い、ともに生きてきた渡部達也さん、美樹さんご夫婦の、20年にわたる活動の数々。
公的機関ではないからこそできる、でも並大抵ではない覚悟を持って取り組まれているその活動は、出会う子どもたちに必要なことを網羅していくうちに、次々と広がっていっていってます。
ねばならね、ではなく、まずありのままを受け入れ、徹底的に子どもの側に立つその姿勢は、学校や教育委員会と対立することも多く、行政と衝突することもよくあるそうです。
ところが、3年前、富士市で子どもの権利条例をつくる段になって、策定の委員をお願いされ、ご自身びっくりされたとか。
でもお話を伺っていて、わかりました。富士市で本当に困窮している多くの子どもたちが、たっちゃんみっきいの元で自分を取り戻し、元気になっていたという、その長年のゆるぎない実績こそが、信頼へと繋がっていったんですね。
子どもの権利条例策定懇話会委員会でのたっちゃんの提言は、鋭く厳しいものでしたが、それらは本当に「こどもまんなか」な条例にするためには欠かす事が出来ないものばかりで、その提言を基に条例をつくっていった富士市に「市の本気度を感じた」と、たっちゃん。
本当に生きづらさを抱えた子どもの声をちゃんと聴いて欲しいという訴えには、たごっこパークに条例委員の方々が来られて、ひとりひとりの子どもたちの話を丁寧に聴いてくれたそうです。
講演会で紹介して下さった議会の様子や市長の答弁も大変興味深いものでした。
冒険遊び場で、自分のやりたいことに、自分のタイミングで、自分のペースで、思いっきり取り組める子ども達の様子は、いつ見てもうらやましい限り。その中で何にも代えられない、生きる力を身につけていく姿はたくましくてまぶしい!
安心して人間関係がつくれる環境があれば、子ども達は自分の気持ちを具現化していくことができる。その力を持っている。
そんなことを再確認させてもらい、居場所づくりの意味を考えさせられました。
たっちゃんみっきいは、児童精神科医の故佐々木正美先生から長年学ばれており、子ども達にはまず母性性が大切だと訴えられました。こうしなさい、という父性性より、まず受容の母性性が欠かせない。それはバランスではなく順序だと。
たっちゃん・みっきぃの書籍があります。
詳しくは是非こちらで♡
「子どもたちへのまなざし~心情を想像し合い 積み重ねてきた日常 切れ目のない関係性」
出版社ホームページ
その著書「子ども達へのまなざし」の帯になっている、児童精神科医、田中康夫先生のコメントを最後に紹介させてください。
「ここには生まれてきてよかったという思いと、この子らに出会えてよかったという、双方の思いがあふれている。必要な関りはとことん続けながら、余計なことはしない。来るものは譲り続け、去る者を責めることはしない。そして再会を信じ続ける。関わりを続けることで生まれる真のお互い様の関係性を、支援とは呼ばせない。」
渡部 達也さん、渡部美樹さん、快く会場をお貸しくださった西部バプテスト教会の皆さま、NPO法人ゆるまちネットワークの皆さま、@山口祐二さん、このような貴重な機会を本当にありがとうございました。