NPO法人いとしま児童クラブ

みんなの居場所

6/18(土)佐々木玲二氏講演会&座談会 沢山の方々のご参加、ありがとうございました。

 糸島市子どもの居場所「みなも」を運営されている、九州大学准教授、佐々木玲仁先生。(馬とヤギがお好き!)

 5月、『糸島子どもの居場所プロジェクト』を立ち上げられ、 クラウドファンディングで新たな居場所「うみのね」を開設されました。そこに至ったお考えを今回はじっくりお聴きしました。

 一年で500人もの子どもが自ら命を絶っているこの国。

 不登校の数も大変増えていっているけれど、もしかしたら一番しんどい思いをしているのは、学校に行けてしまっている子どもたちかもしれない、と、切り出されました。

 子どもにも「有給」制度をつくったらいい、と糸島市に本気で提案された、という佐々木氏。

 子どもたちが歩いて行ける場所、せめて各小学校校区に一つ、23ケ所に居場所があれば、子どもたちは随分救われるのではないか、というのが『糸島子どもの居場所プロジェクト』

 では、どんな居場所だったら、子どもたちが行きたい、居たい、居場所になるのか?

 子どもの居場所をつくるにあたって、大切にされていることは、徹底的に子ども自身を尊重して見守る姿勢。大人はつい「こうしたらいいんじゃない」と言いたくなってしまうけれど、そうではなく子どもの心が動くのを待つ姿勢が必要。そして、見守る大人と見守られる子どもの関係性が近くなったときには、よほど距離感に気をつけていないとそれが暴力になってしまう場合ももあるという危険性にも触れられました。

 子どもが本当に安心して、自分を大切にでき、だれかの顔色をうかがわずに過ごせる場、そんな場が、子どもの身近なところに今必要であることを、切実に感じさせられたお話でした。

 当日は47名もの方の参加があり、座談会にも25名の方が残られ、切実な質問ややり取りが続きました。子どもをとりまく環境について、こんなにも多くの人たちが真剣に考えておられることを、心強く思いました。ご参加くださった方々、ありがとうござました。

録音状態があまりよくありませんが、録画を撮っております。ご希望の方は、お問い合わせください(講演の部分のみ)。