NPO法人いとしま児童クラブ

みんなの居場所

11.23「多様な居場所づくりを学ぶ会第2回」『市民がつくった学校の軌跡と教育の可能性』

世界の様々な学校を訪ね、多様な教育についての幅広く深い知見をお持ちの辻正矩氏を講師にお迎えし、大阪府箕面市で市民がつくっていった学校「箕面こどもの村」ができるまで、とその後の20年について、又今後多様な学びの場をつくっていくにあたっての提案、など、たっぷりお話をお聴きすることができました

何より大切にしていることは
「こどもたちが幸せであること、こどもたちが常にそのような状態になるように教師が配慮すること」
そのためには「常にこどもの声を聴くこと」
具体的なプログラムの中でも、朝のハッピータイムやふりかえりの時間のみならず、すべての時間において、個々のプログラム作りにおいても、こどもの声が尊重されるようになっています
「こどもは自分が役に立ち、自分に役立つ理想的な共同体の中で自己の能力を最大限に発揮する」
「本当に自分が好きなものに出会うことができるようにしたい」
「失敗は大いにやってください」「実体験を伴わなないと、本当の知識にならない」「理論と現実は違う 失敗したほうがいい」
「自分の意見を抑えて相手に合わせるのではなく、対話を通して問題を解決する。自分の意見はきちんと言う。そして相手の意見をちゃんと聞く」
「A案とB案で多数決、ではなく、お互い納得するまで話し合いを続け、C案へ。こどもに任せておいてもちゃんと答えは出る。時間はかかるけど。」
などなど、20年の実践に基づいた確信をお伝えいただきました
又、教育の機会確保法が不登校対策にとどまることなく、こどもたちの多様な学びの場を確保するよう改正させていくことが必要だという提言もいただきました。
こどもは生まれた時から好奇心いっぱいであらゆるものに興味を持ち学ぼうとしている。それが学校で、単に教えてくれるものを吸収して使えばいい、と習う中で、自ら学ぶ意欲を失っていっている。
何のために人生を使うのか?~やりたいことをやる そしてその喜びが人に繋がり、広がり、社会に役立つと楽しい🍀
そんな学びができる学校が、来年又来年開校予定です。
後半は小グループでの座談会も行いました。日頃接する機会のない様々な立場の方々との貴重な意見交換ができた、子ども達の明るい未来と地球の未来を真剣に考えて行動されてる濃い方々が集まっていて、その場にいられるだけでそのエネルギーに感動した、などの感想もいただきました。辻正矩様、ご夫婦で座談会にもご参加いただき、本当にありがとうございました。
最後に辻氏の著書をご紹介させていただきます。具体的なお話がたくさん詰まって大変興味深い内容となっています。