NPO法人いとしま児童クラブ

みんなの居場所

③8/8『生きる』教育で学校を「心の安全基地」に~別所美佐子氏との学習会 ご報告その3

(その2からのつづき)
実際の授業のワークショップを2つ行っていただきました。
【1つ目は小3で行う「こどもの権利ランキング」ワークショップ】
まずはそれぞれ個人で大切な権利のカードをランキングし、その後4人グループで話し合い、グループでのランキングを決定するWS
(参加者の方の感想より)
・それぞれ体験したこと、年齢等で、優先したいことやあきらめてもいい事が違うと感じました。
・実際に考えてみることで、自分の思考の傾向やたくさんの気づきがありました。
・違う方の意見を聞いて「なるほどそのような考え方もあるのか」と思う場面がたくさんあり、大変参考になりました。
・民主的に決めていくのは楽しかったです。
・「たいせつな権利」のランキングというより「今自分にとって切実な権利」と考えた方がいいのかと思いました。
(別所先生より)
以前は6年生でこどもの権利をやっていて、3年生には難しいかな、と思ったけど、こども達はそれなりに真剣に考えます。今の自分に大切な権利があり、語り始める。それを聴いてほかのこども達もなるほどそれなら、と納得したり、譲れないものを持っていたりする。そのカードの一つ一つの言葉がその子の力になれる、と思いました。3年生が一番大事な時期だと思います。

【2つ目は、ある厳しい環境の家庭の例を提示され、この家庭に対する支援の形を考えるWS】
まずは支援情報が記入してあるたくさんのカードを必要な人にそれぞれ振り分けていく。
次にこんな人がいてこんな支援ができたら、という案を、その人の吹き出しに記入する。
(参加者の方の感想より)
・「これだけの社会支援がある」という知識を与える機会にもなっているんだなと感じました。
・実際にこども達と取り組んでみたいです。
(別所先生より)
・なかなかお父さん支援がないんですよね。そしたら、こども達の中でママ友の会というのがあって、今度のママ友の会はお父さんのラーメン屋に行く、という吹き出しがありました!
・お父さんの弟(叔父)、という設定で、お兄さんばっかりやと大変やから、土日は僕がお母さん(寝たきりの祖母)の面倒見に行くわ、という吹き出しがあって、もう鳥肌立ちました!

〔こども達の発想、豊かですね!!〕

☆この2つのワークショップの手作りキットを、いとしま児童クラブ「みんなの居場所」にて複数セットお預かりしております。利用されたい方はぜひお問い合わせください!
(☎092-332-0112 ✉itosima.jidou.c@gmail.com)

その後も質問に答えられ、会場退出時間ぎりぎりまで座談会にて皆さんで交流していただきました。
この取り組みが広がっていくことを願い、惜しみなく資料を準備してくださり、丁寧にお話し下さり、別所先生、本当にありがとうございました。
★京都大学がこの取り組みを後押しされています。詳細はこちら
☞https://smbckustudio.iac.kyoto-u.ac.jp/project/project01/)
授業で使われている指導案、教材・教具などの具体的な紹介も掲載されています。
☞「『生きる』教育」プロジェクト | E.FORUM | 教育研究開発フォーラム
https://e-forum.educ.kyoto-u.ac.jp/ikiru/

この『生きる』教育を受けたこども達がうらやましく、彼ら彼女たちの今後が大変楽しみです。


※ 尚、9月18日㈮19日㈯に、田島南小中学校で公開授業がありますのでそちらもご案内させていただきます。☞https://swa.city-osaka.ed.jp/j672484/download/document/18532011

〈編集後記〉
田島南小中一貫校の教職員の皆さまの素晴らしい取り組みには、本当に頭が下がるばかりで、参加者の感想にもありましたが、公立学校でここまでされているのには驚きでした。
こども達にこんな学びを、私たちもこんな学びを受けたかった、と思うと同時に、この取り組みを学校だけが担うのは、ただでさえ忙しい教職員の皆さまには酷なことだろうとも感じました。
この取り組みをヒントに、地域の様々な人たち、機関が繋がって、みんなで考えていくことが求められているのだろうと思いました。